黒字経営をするために ~③毎月の業績検討会によるPDCAの必要性~

現在、全会社の7割は赤字企業といわれています。
そんな厳しい経営環境の中で、何とか業績を黒字にもっていくためにも、前述した毎月の月次チェックをおこなって、早期に問題点を発見することは非常に大事になってきます。

また、さらに一歩踏み込んで、そうした会計上の数字から出てきた問題点などを、毎月、役員や重要な役職のある従業員を集めて、会計の専門家である税理士と一緒に業績検討会を開き、問題の解決の糸口を探っていくということは非常に大事になってきます。

業績検討会ではPDCAサイクルを回していくことにより、問題点の改善に導き、黒字経営の達成を図ります。
PDCAとは次のことを言います。

Plan(計画)      ・・・たとえば粗利率35%以上を確保すると決めます。
Do(実行)       ・・・実際の企業活動が行われます。
Check(検証)     ・・・毎月の月次でのチェックします。
Action(検証後の対策) ・・・業績検討会での問題点の洗い出しと改善策の検討をします。

これだけではわかりずらいので、以前行った実例で見ていきたいと思います。

(事例)
A社様は売上は増加傾向にあり好調でしたが、今後を考えて従業員を増やしたものの固定費の増加に売上の増加が追いつかず、売上の割には思うような利益があがっておりませんでした。
そこで、業績検討会を開いた際に、今後の見通しとして、現在の固定費で必要な売上高の目標を設定し、また、営業担当者間での売上への貢献が曖昧だった部分に対してこれを明確化する道筋をX社長と一緒に考えていきました。さらに、削減できる固定費を洗い出し見直しを図ることにしました。

もともと経営者としての手腕に優れている X社長でしたから業績検討会により問題点が明確化(Plan)されると、それを改善するために1つずつ着実に実行(Do)されていきました。
弊社ではそれを毎月の月次で実際に改善されたかフォローアップ(Check)していくうちに、最初は難しいと思われていた事柄も徐々に改善してゆき業績も上向いてまいりました。
もちろん、すぐには改善されない点については、現実的にどうすればいいかを再度話し合い、新たな道筋を探っていきました。(Action)

このPDCAサイクルを1つ1つにこなしていくことにより、業績は着実によくなっていきました。
弊社では社長が進めていくこの作業を身近な立場でお手伝いさせていただいております。
(黒字化支援)

問題点を問題点のまま放置しないスキーム、それが鴻鵠の会にはあります。

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